韓国語ページの始め方

韓国語ページはどのページから作るべきか:最初の五〜八ページの決め方

要約:最初の韓国語ページは、サイト全体の翻訳ではなく、韓国のお客様が「ここは自分に合うか、いくらか、どう予約や問い合わせをするか」を判断するために必要な四つの区分(紹介、商品・サービス、料金・条件、アクセス・問い合わせ)に当たる元のページ五〜八ページから始める方が管理しやすくなります。会員画面、国内決済専用の注文画面、終了したイベントは最初の範囲から外し、事業者情報と利用条件は削りません。元の URL、確認日、変更の担当者を書いた一覧を作っておくと、公開後の変更管理の基準になります。Google はページの言語をコードではなく表示される本文から判断するため、本文が完成したページから公開することが検索の面でも有利です。Foliroom のウェブサイト・申し込み・管理画面は、日本語・英語・韓国語でご利用いただけます。

Foliroom 編集部 · · 更新 · 9分

全ページの翻訳ではなく「お客様が決めるために必要なページ」から始めます

ウェブサイトを韓国語にしようと決めたとき、多くの方は「サイト全体を訳す」ことを前提に見積もりを取ります。しかし日本語のサイトには、国内のお客様のために何年もかけて積み上がったページが混ざっています。終了したキャンペーンや採用情報、国内配送専用の注文画面まで一度に訳すと、費用よりも大きな問題が起きます。ページ数が増えるほど、元のページが変わったときにどの韓国語ページを直すべきか追いにくくなり、古い情報が残り続けます。

最初の範囲を決める基準は一つです。初めて訪れた韓国のお客様が「ここは自分に合う店か、いくらかかるか、どう予約や問い合わせをするか」を判断するために必要な情報かどうかを問います。この問いに答えるページは、業種を問わず、紹介、商品・サービス、料金・条件、アクセス・問い合わせの四つに整理できます。日本語サイトからこの四つに当たるページを選ぶと、たいてい五から八ページに収まります。

検索の面でも順序は同じです。Google 検索セントラルの多言語サイトに関する文書は、ページの言語を lang 属性や URL ではなく「ページの表示されるコンテンツ」から判断すると説明しています(2026-09-16 確認)。メニューだけ韓国語で本文は日本語のままのページを先に公開するより、本文が完成した少数のページを先に公開する方が、読む人にも検索エンジンにも明確です。

四つの区分と、翻訳前に確認すること

下の表は、区分、その区分に当たる元のページ、お客様の問い、翻訳前に確認すべき事実を一行ずつまとめたものです。各行に実際の URL を書き込めば、それが最初の制作範囲になります。

区分元のページお客様の問い翻訳前に確認すること
紹介トップ、店舗・施設の紹介どんな店で、誰のための場所か紹介文が現在の提供内容と一致しているか。写真の設備やメニューが今もあるか。
商品・サービス客室・メニュー・コース・施術の一覧具体的に何を選べるか韓国のお客様に実際に提供できる項目だけが残っているか。国内向け限定の商品が混ざっていないか。
料金・条件料金表、利用案内、予約・キャンセル規定いくらで、どんな条件が付くか税込かどうか、時期による料金差、人数・年齢の条件、キャンセル料の起算日。
アクセス・問い合わせ交通案内、問い合わせ・予約方法どう行き、どう連絡するか対応できる言語と時間、海外から使える連絡手段(メール、予約サイト、国際電話表記)、住所のローマ字表記。

四つのうち一つが空いていると、残りをどれだけ丁寧に訳してもお客様の流れが途切れます。とくに料金・条件とアクセス・問い合わせは、翻訳ではなく事実確認が大半です。元のページにない条件を推測して埋めず、確定していない条件は担当者が決めるまで公開範囲から外します。

業種別に最初の範囲はどう変わるか

四つの区分は共通でも、どのページが先に読まれるかは業種で変わります。下の表は、韓国のお客様を迎える機会が多い五つの業種について、最初の範囲に入れる情報と、後回しにしてよいものを並べたものです。

業種最初の範囲に入れる情報後回しにしてよいもの
飲食店メニューと価格、営業時間と定休日、予約の可否と方法、人数の上限、支払い方法、駐車場と最寄り駅からの道順オンライン注文や決済の画面、季節ごとの告知
旅館・ホテル客室の種類と定員、チェックインとチェックアウトの時刻、料金とキャンセル規定、駅や空港からの行き方、食事やお風呂の利用条件地域の祭りの案内、過去のイベント記事、館内写真の大部分
小売店代表的な商品数点、価格と免税対応の有無、支払い方法、営業時間、店舗の場所国内配送専用のオンラインショップ(海外発送に対応しない限り)
体験・ツアー集合場所と時間、所要時間、料金に含まれるものと含まれないもの、最少人数と年齢制限、天候による中止の基準、案内できる言語写真ギャラリー、参加者の感想
クリニック・美容医療診療内容、料金、予約方法、通訳の有無、初診時に必要なもの医師のコラム、学会発表の一覧

どの業種でも、元のページにない情報を翻訳者が推測して書くことはできません。アレルギー表示や免税手続きの条件のように韓国のお客様に必要な情報が日本語ページにないなら、まず日本語ページに加えてから訳します。医療機関のウェブサイトは医療法に基づく広告規制の対象になり得ますので、韓国語ページも同じ基準で確認します(厚生労働省の医療広告規制のページを 2026-09-16 に確認)。日本語で書けない表現は、韓国語にしても書けません。

最初の範囲から外してよいもの、外してはいけないもの

外してよいもの:ログインが必要な会員画面、国内の決済手段専用の注文画面、終了したイベントやお知らせ、採用情報、古いブログ記事、社内向けの資料です。これらは最初の判断に関わらず、訳しておくと元のページが変わるたびに管理対象だけが増えます。

外してはいけないもの:サイトの下部にある事業者情報と利用条件です。インターネットで商品を販売する事業者には、特定商取引法に基づき、販売価格や支払い方法、返品に関する事項、事業者の名称・住所・電話番号などを広告に表示する義務があります(消費者庁の特定商取引法ガイド「通信販売」を 2026-09-16 に確認)。韓国語ページは同じ事業者のページですので、翻訳の際にこの情報を削らないのが安全です。韓国側にも電子商取引の事業者に商号や住所、事業者登録番号、利用約款などの表示を求める法律があり、韓国のお客様は商用ページの下部にこの種の情報があることに慣れています(2026-09-16、韓国・国家法令情報センターで韓国語原文を確認)。日本の事業者への適用範囲は取引の形態によりますので、必要に応じて専門家に確認してください。

訳さずに「そのまま残すもの」も決めます。店名、ブランド名、固有のメニュー名、地名は、ハングルで音を写すか日本語表記を残すかを最初に決めておかないと、ページごとに表記が揺れ、同じ場所だと伝わらなくなります。

数字・日付・通貨の表記基準を先に決めます

表記の基準は翻訳者ではなく依頼側が決めるものです。次の四点を最初に決めておくと、ページごとの不揃いを防げます。

  • 日付:W3C の国際化に関する文書は、数字だけの日付は地域によって読み方が変わるため、ISO 8601 の YYYY-MM-DD 形式か、月を言葉で書いて四桁の年を添える形を勧めています(2026-09-16 確認)。元号や「9/16」のような略記は伝わりませんので、料金の適用期間やキャンセル期限はこの形式に揃えます。
  • 通貨:料金は実際に請求する通貨、つまり日本円で示し、税込か税別かを言葉で書きます。韓国ウォンへの換算額は為替が動くたびに誤りになりますので、実際にウォンで請求しない限り表示しません。
  • 電話番号と住所:電話番号は国番号を付けた国際表記(+81 から始まる形)にし、住所は日本語の原文とローマ字表記を並べます。地図アプリで検索したときに同じ場所だと確認できるようにするためです。
  • 韓国語の改行:W3C の「韓国語組版の要件」は、ハングルの行末は文字単位でも単語単位でも改行できると述べ、どちらを採るかは文書側の判断に委ねています(2026-09-16 確認)。文字単位の改行では単語が途中で切れることがありますので、見出しやボタンの折り返しをスマートフォンの幅で確認し、韓国語の確認者に尋ねてください。

元ページ一覧シート

範囲に入れた各ページについて、次の五つの項目を一行に記録します。このシートは制作側への依頼書であり、公開後の変更管理の基準でもあります。

  1. 元の URL:メニュー名ではなく、実際に開ける完全な URL。
  2. 区分:紹介、商品・サービス、料金・条件、アクセス・問い合わせのどれか。
  3. 韓国のお客様向けに確定した事実:提供可否、料金と税、対応言語など、日本語ページと異なる点。
  4. 事実の担当者と確認日:氏名と、その人が事実を確認した日付(YYYY-MM-DD)。
  5. 次の行動先:お客様がそのページから進む先、その先の言語、韓国語ページ上での案内の書き方。

シートが八行を大きく超えるなら、最初の範囲が広すぎます。行を削るのではなく「第二段階」と印を付け、公開後一か月分の閲覧と問い合わせを見た上で見直します。

問い合わせの「受け皿」を韓国語ページに正直に書きます

韓国語の紹介文を読み進めたお客様が、最後に日本語だけの予約フォームに着地すると、行動しようとした場所で新しい迷いが生まれます。韓国語ページのすべてのボタンを実際に押し、行き先を確かめてください。行き先が日本語や英語のままなら、フォームの言語、返信できる言語と時間、決済で使う通貨を、押す前に韓国語ページ上で伝えます。韓国語で予約や決済ができると書くのは、実際にその仕組みを用意して試した場合だけです。

韓国のお客様も、宣伝文の前にまず平易な説明を求めます。日本語で効いている言い回しには言葉遊びや国内の常識を前提にしたものが多く、そのままでは伝わりません。翻訳する側に「何を提供し、誰が利用する店か」を一文で説明した資料を渡し、韓国語ページはその説明から始めます。

Foliroom について

Foliroom は、既存のウェブサイトの URL を元に対象言語の公開ページを作る、運営者管理型のサービスです。日本語のサイトを元に韓国語ページを作ることができ、元の URL と希望する言語を送っていただくと、非公開のプレビューで内容を確認し、修正を依頼した上で、承認した版だけが公開されます。ログイン後の画面や決済機能の複製、元サイトの変更の自動検知は提供範囲に含まれません。Foliroom のウェブサイト・申し込み・管理画面は、日本語・英語・韓国語でご利用いただけます。

参考資料

本記事の内容は 2026-09-16 時点で確認しました。